世田谷区中町 森ピアノ教室 ♪もりせんせいのぽれぽれ日記♪

日々のレッスンの様子や日常のことなどをつづっています

あれから10年

3月11日

 

忘れられない日

 

その日は

ちょうど3時からのレッスンの準備をしている時に起こりました。

 

恐ろしくとても長い時間の揺れに

とにかく出口確保することに必死でした。

 

玄関扉を開け、外の様子を見ると

本当に地面からの建物が

大きな円を描くように揺れていました。

 

数分呆然と玄関の扉を開けたまま

ワンコを抱えて立っていたのでしょう

試験期間で塾の自習室へ行くと言って

15分ぐらい前に家を出た息子が戻ってきた姿を見て、

冷静さを取り戻しました。

 

娘は大学のサークルで山中湖に合宿に行っていました。

連絡は取れていませんでしたが、

向こうでサークル仲間といるということで

なんとかなっているだろうと

それほど心配ではありませんでした。

 

それよりも主人の職場が都内なので、

職場に居るのではなくどこか出先へ行っているのならば

人混みで帰れないことになり心配だなと思っていました。

 

 

その日のレッスンはもちろんお休みしようと

生徒さん宅にご連絡入れても

繋がるわけがなく。。。

 

時間通りに来られる生徒さんもいらっしゃるかもしれないと

レッスン室に電気をつけて待つことにしました。

 

お二人くらいいらしたと記憶しています。

このような時でもピアノのことを忘れずに来てくれたこと

ありがとうの気持ちでいっぱいでした。

 

生徒さんのお顔を見ると

しっかりしなきゃ。。。と

気持ちが引き締まりました。

 

 

主人と娘はどうしているのだろうか。。。

携帯や電話は繋がらず、連絡をひたすら待っていました。

 

映画を観ていると錯覚するような衝撃的な映像、

本当に恐ろしかったです。

 

その日は確か

ガスの安全装置が作動して、

ガスが使えなく焦りネットで調べようと

東京ガスのホームページを見ようとしましたが

皆さん同じなのでしょう、

全然繋がらず。。。

 

息子が九州ガス(だったかな?)のホームページに

アクセスしたらすぐ繋がり

解除の仕方を確認できました。

息子の機転でその日はガスが使えました。

1人でなく、良かった。

 

 

夜遅く、主人から無事であること、

今晩は職場に泊まると連絡がありました。

 

そして翌日、娘から自分の携帯では繋がらなかったので

お友達に携帯を借りて無事の連絡がありました。

 

 

その週のレッスンは余震も心配なので

お休みされてもいいし、いらしてもいいことにしました。

 

幸いお近くの生徒さんがほとんどでしたので、

その後のレッスンは普段通り行っていましたが、

1ヶ月間は余震が心配で、

常にレッスン中に何か起こった場合の対応を考えながら

かなり緊張感を持っていました。

 

 

 

東京に住んでいる私たちでこのような状況でした。

 

この程度のことを

たいそうなこととして

書き記すのも。。。

 

もっともっと大変な状況の方々がいらしたのに。。。

 

 

でも自分の記憶として書かせていただきました。

 

 

 

あれから10年経ちました。

 

決して忘れてはいけない日です

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます

 

森ピアノ教室 ホームページ